セーターといえば、最良素材のカシミアです

セーターの最良素材といえばカシミア。とても軽くて柔らかく着心地がよく、理想的なセーターです。もともとはインドのカシミール地方に住むヤギの毛で作ったことから、カシミール=カシミアと呼ばれています。ヤギは冬の寒さを防ぐために、腹の下に柔らかく細い毛をつけます。暖かいシーズンになると自ら岩や木にこすりつけてそぎ落とし、それを山地の人々が採集してショールに織ったのが世界中に広まりました。

現在は人工的に各地で飼育され、カシミールだけのものではなくなりましたが、現在でもインド産は最高級。しばしばパキスタンとの紛争の原因にもなります。それを使ったセーターは、秋冬の衣料の中でも王様と言えるでしょう。

ショールからチョッキに、そしてセーターに使われるようになりました

最初に目をつけたのは、18世紀のフランス人。以来あっという間にヨーロッパ中に広まり、19世紀には夜会服のチョッキの素材として使われるようになり、20世紀の初めにイギリスでセーターの素材として使われ始めました。1頭のヤギからとれる毛の量は200g程度。1枚のセーターを作るのに、2頭分の毛が必要で、それゆえとても高価です。

カシミアは高いものほど、品質が良い

衣料品はデザインや織り方などで価格は大きく変わりますが、カシミアに限って言えば、一番大切なのは素材。それゆえ、値段の高いものほど良い毛を使っています。中には1万円程度の安いものもありますが、あまり良いものとは言えません。すぐに毛玉ができたり汚れたりしてしまいます。ある程度の品質のものを手に入れたければ、10万円以上のものを選ばなければなりません。上質なものを手に入れれば、一生着られます。20年前とほとんど価格が変化しておらず、ずっと価格が高いままなのも特徴といえるでしょう。

上質なものかどうかを判断するには、安いものと比較すれば一目瞭然です。安物の端を触ってみて、次に5万円のものを、最後に10万円のものを触ってみれば、感触の違いがよくわかります。シワになったときにも、高価なものはすぐに元通りになります。手の上にのせてみれば、流れるようにふわりと落ちていくはずです。

伝統的な色としては、キャメル、黒、紺、緑、エンジなどがありますが、どの色を選んでもジーンズとマッチします。ジーンズのカジュアルなイメージと、カシミアの高級なイメージとは一見ミスマッチに思われがちですが、カシミアにはジーンズを上品に見せるほどの力があります。ジーンズの上に深緑のカシミアのセーターを羽織り、その上からブレザーを着るのもとても粋な着こなしです。カジュアルながらもハイセンスなファッションになってしまいます。

カシミアは軽く柔らかく温かいという最高級の素材。価格はとても高く、普通は何着も買えるものではありませんが、1着持っていれば宝物になるはずです。高品質のものなら、すぐに汚れたりヨレたりしませんので、大切にすればいつまでも着られます。ジーンズとの相性もバツグンです。

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