ジーンズを育てる第一歩

ジーンズ好きの人が究極の一本を探してたどり着く最終地点は、やはり自分自身ではきこんで納得のいく風合いを出すことではないでしょうか。俗にいう、育てるというものですね。ジーンズ好きならやはり「コレ」と思う、究極の一本を育ててみたいと思うはずですが意外と育て方はわかりません。ジーンズを育てるための第一歩となるポイントをおさえておきましょう。
まずはジーンズ選びから
まずはこれから育てていく、相棒と呼ぶべき存在になるかもしれないジーンズを選びましょう。ジーンズを育てる、ということは数年、ヘタをすれば10年単位でそのジーンズをはきこむ可能性があります。ジーンズ好きのあいだでは5年程度はきこんだものでも「中堅」扱いなことが多いそうですよ。
そんな長い付き合いになるジーンズですが、選ぶなら「生デニム」や「リジッドデニム」と呼ばれているものを選んでください。リジッドデニムとは生の状態、いわば何の加工もされていないジーンズのことです。普通のジーンズは出荷前に一度洗ってノリを落とし、やわらかくはきやすい状態にしています。同時に色も多少落として風合いを出すことも多いよう。
一方リジッドデニムはこうしたノリ落としや色を落とす加工をせず、洗わない状態のまま出荷しています。別名ノンウォッシュデニム、とも呼ばれているようですね。なのでまだノリがしっかりとついていてかたく、伸び縮みもほとんどしません。ですがジーンズを育てるなら、このノリがついたかたい状態なことが大事。育てることが目的ならノンウォッシュや生デニム、リジッドデニムであるか確認しましょう。
また最終的には洗ってノリを落とすのですが、このときに驚くほど縮みます。なのでリジッドの状態でジャストサイズを購入してしまうと、いざ仕上げで洗ったときに縮んで小さくなってしまう可能性が。縮み具合はブランドによって違うことも多いので、大きめを購入しておくようにしましょう。
育てる目安は半年以上
育てるジーンズを手に入れたら、動きにくさを解消するために洗いたくなってしまいますがそこは我慢。よりきれいな風合いを出したいなら、かたい状態でしばらくはきこむことがおすすめです。かたい状態のままはいて動き回った方がジーンズ自体に跡が残りやすく、洗ったときにきれいに色落ちしやすくなるそう。ちなみにこのジーンズに跡が残ることを「アタリ」というそう。跡がしっかり残っていると「アタリがよく出ている」なんて表現するそうですよ。
慣れないと正直かなり不快ではありますが、なんとか我慢して半年ほどを目安にはきこんでください。それからじっくり洗ってノリを落とすと、かなりよい色落ちの仕方をするはずです。
ちなみに人によってはあえて買ってきてすぐに一度洗ってしまう、ワンウォッシュ派の人も多いそう。これは育て方の違い、どのように色落ちさせたいかのこだわりの違いなので一度洗ってしまうのもアリ。ただジーンズ愛好家たちの多くが推奨しているのは洗わずにはきこむ方法なので、まずは正統派の方法で育ててから別の方法を試してみましょう。
自分で育てたジーンズは同じようにはきこんでいてもアタリの出る具合が違い、それぞれ違った風合いが出るそうです。はきこむ期間を長くしたり短くしたり。もととなるリジッドデニムの色を変えてみたりと試行錯誤しながらコレ、という一本を育てていくんだそうですよ。満足のいく風合いを出せたときの達成感や充実感は、何物にも代えがたいといわれています。すでに加工されたジーンズも素敵ですが、あなただけのこだわりの一本を作ってみるのもジーンズの楽しみ方のひとつではないでしょうか。